高校生の頃、

よく読んだなー、銀色夏生。

詩を読んで、書き写してた!

ああ、懐かしく、そして恥ずかしい


この人は男性なのかな?女性なのかな?

作者へ抱いた謎が、詩をより神聖なものに仕立てていた気もする。

(ネットのない、妄想膨らむ良き時代。)



久々に銀色夏生の本を購入。

別に恋をしたからではなく、

単純に、紀行エッセイだったからです。

バルセロナ・パリ母娘旅 (角川文庫)

銀色 夏生/KADOKAWA/角川書店



ヨーロッパの紀行エッセイを見つけるとついつい買ってしまう、もはやサガ。



銀色夏生は女性だった。

そして母だった。



娘さんとのふたり旅。Inバルセロナ&パリ。

ふたりが撮ったスナップも満載。

エッセイも本当に日記をのぞき見しているような感じの内容。

なんというか、とっても自然体。


写真(ほぼ半分のページを占める)も

文章も気が抜けていて、それが非常にリアル。

自動販売機での切符の買い方や

牡蠣を何個食べていくらだったとか

朝何時起床で天気がどうだったとか

お店の人がこんな感じとか

そういうことをいちいち綴る日記、私は好きです。


例えばレストラン選びやメニュー選びの小さな失敗。

娘さんとの小さな諍い。

時折、ポエム。

とくどき、反省。

切符を買ったり美術館に行ったりする中で起きる小さなつまづき。

時々、ポエム。

ときどき、反省することを反省。

銀色夏生さんは、まじめな人だなーという印象。(共感っ!)



淡々とつづられた出来事の中には

好き嫌いや「こう思った」ということを丁寧に描いていて、

さらに、生き方にさらりと思いをはせるときもあって、

旅の間の気持ちも心もくるくると追体験できるのがうれしい。



手描きのイラストも味わいとおかしさがあって

これはこれで、伝わるというか…。

自分も旅先でマネしてみようか(味だけは出そうだ)



さて、ひさびさのポエムですが。

心が固まってる今の自分には

ちょっと気恥ずかしい存在でもあります。


「悲しければ悲しいほど

人は輝くから 僕は好きだ」

は、なかなかグッときました。


ポエムは他の文章以上に

受け手ベースな感じがするなと思いました。

(どの部分でも自由に切り取って、

そのときの自分の好きなように解釈しちゃってOK!という意味で)

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by x7nanax | 2015-02-27 14:45 | 夫人の本棚 | Trackback | Comments(2)

なんだか、正太郎先生とともに旅した気分です。

テレビの鬼平犯科帳は一番好きな時代劇でしたが、
実は彼の本は読んでいなくて。

でも深いファンが多いと聞くので、
こんなすごい先生が書いた旅行記は
素晴らしいんだろうな~と
とても期待して読んだのですが、


あるシネマディクトの旅 (文春文庫)

池波 正太郎 / 文藝春秋




私にとっては

非常に面白かったですemoticon-0171-star.gif

正太郎先生の3つのフランスへの旅が描かれています。
(最初は仕事がらみで訪れたようですが、
気に入ったこの地を
忙しい仕事をなんとか調整して
プライベートでも訪れているようです)

最初
 パリ、マルセイユ、ニース、リヨン、再びパリ、ノルマンディ、バルビゾン、ヴェルサイユ
続編
 パリ、バルビゾン、ヌムール、ブルゴーニュ、プロヴァンス、アルル、ニース、マルセイユ、マドリッド、トレド、 グラナダ、レ・ゼジー、ロアンヌ、パリ
新編
 パリ、オンゼン、ロワール河沿い、ブルターニュ、ノルマンディ、パリ

「シネマディクト」とありますが、
正太郎先生、大のフランス映画好きということで
随所にフランス映画の
シーンが表現されています。

彼の目を通して
描かれるふとした出来事や風景
通りがかった人が
まるで映画の中のワンシーンみたいに
そして登場人物のように見えてきます。


印象的な内容がたくさんあって、
どれも記憶に残したく、
こんなに付箋を貼って、マーキング。
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そして
ポリシーというほどではないまでも、
旅への潔い割り切り方も興味深く、
さすが~と感心してしまいます。

どこにいてもテンポを崩さず、

フランス語ができなくても
「なんとかなるものだ」と言いながら、
買い物したり、

ロマネスク建築の白眉だというが、
どうも私は、こういうものに興味がわいてこない。
また、見てもよくわからぬ。
私はただ、のんびりと町を歩いたり、
カフェのテラスで一杯やったりして
時を過ごすのが好きだ

などと言い、
人気スポットなども平気で素通りしたりする。

一方で、歴史状の人物に
こいつは、お人よしだったに違いない」とか
さらりと思いを馳せ、

泊まったホテルの料理は
「あまり旨くない」とぶった切る。
そして
「それもまた、この質朴なホテルらしくてよかった」と
粋なことを言う。

(時折、旅した当時のフランス模様や、
味のある日本語が使われていて、
それまた楽しくて、読み心地がよい)

旅の最初も終わりも
200年前から営業しているパリの居酒屋
BOFが舞台。
表紙のおやっさんはそこの主ではないかと。
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そこのおやっさんに会うことも目的の一つだった先生の旅。

フランス人の顔は、……ことに中年以上の男たちの顔は、
いずれも個性的で、みんな役者にしたいとおもうほどだ

と町の人を観察し、
自分の過去を重ねた給仕の少年に、
日本から持ってきたカレンダーを贈る。

人に興味を持ち、
人と温かく交わっていく正太郎先生の
描く小説が、とても読みたくなりました。

ところどころ挿絵があるのですが、
なんと、これ正太郎先生が描いたようです。
味があって、特に人物の描き方が好きです。
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ちょッとシュールなところに
ヨーロッパを感じました。


読んでいただきありがとうございますemoticon-0157-sun.gif
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by x7nanax | 2013-10-11 23:19 | 夫人の本棚 | Trackback | Comments(0)

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ひと様の旅行記を読むのが
ものすごーく大好きです。

最近は個人の方のホームページやら
ブログやら
そういう情報がたんまりとあって
うれしい限りです。

贅沢なことに、たくさんあるので
自分の好みのものがわかってきました。

私がこの旅行記好きだなー
と思うのは、
思いっきり主観とかその人なりの感じ方や物の見方が
しっかり書かれているものだとわかりました。
(えらそーだな、おれ)

その文章から、その人が感じた高揚感とか
幸福感とか、絶望感とか不安感とかを感じさせたり、
なるほどなー、そういう見方があるんだなあという
気づきを与えてくれるものは、めちゃめちゃな文章でも
やはり面白いです!

そういう意味で言うと、
ヨーロッパ鉄道旅ってクセになる!

こんなことを言っては恐縮ですが、
なんだか、どこかで読んだことのあるような
見覚えのあるような内容が多いような気がして、
あまり気持ちが盛り上がらなかったです。
すみません。
文体とかの影響もあるのかな…。
作家さんが旅慣れすぎているのかな…。
ちょっぴり残念でした。
(そういう自分の感想も、
分析できてなくてなんかザンネンですが……

この著者は奥様と新婚旅行で世界一周して(それが初海外だったそう)
「週末海外」などの旅ライター?旅作家?をされているそうです。

な、なんてうらやましい!!

アジアなどの旅が多いようなのですが、
歯医者で目にしたヨーロッパの鉄道旅の映像を見て
今回のこの旅を思い立ったようで、
電車で南仏、イタリア、スイス、リヒテンシュタイン、オランダ、ベルギー、イギリス、アイルランドを
ぐるりと回っておられます。

本の帯には
“鉄道に乗ること自体 すでに極上の旅”
と書かれております。
(思い立ったところで、降りて小さな街に滞在したり
目的地までの電車が動いていないというアクシデントにあったり
小さなドラマもあったりします。
が、けっこう、最近そういう旅をされている旅好きな方のブログもけっこうあって
すごくおもしろかったりする。)


それがこの本のテーマなのかと思いますが、
それでいうと

あるシネマディクトの旅 (文春文庫)

池波 正太郎 / 文藝春秋


グリムありますか―メルヘン街道とその周辺 (ヨーロッパ・イラスト紀行 (1))

ひらい たかこ / 東京創元社


この辺の本から、古き良き電車での味わい深いエピソードや
ドイツの電車の素晴らしさとかが語られていて、
グッと伝わってきます。


物の捉え方でほほー
素晴らしい!と思ったのは↓

フランス日記―日々ごはん特別編

高山 なおみ / アノニマスタジオ


イタリア古寺巡礼 (岩波文庫)

和辻 哲郎 / 岩波書店


和辻さんのような観察眼があったら、旅は数十倍楽しいだろうな。
高山さんのようなしなやかな心があったら、人生数倍カラフルだろうな。
などと思わされます。

↓等身大ですが、初心者の気持ちとノウハウのツボを押さえたこちら

ひとりパリ行き―いいことたくさんの旅ノート

オオトウゲ マサミ / 大和書房


↓旅はテーマを持って歩きたいと思ったこちら

フィレンツェ2泊3日ルネサンスな街歩き

結城 昌子 / 東京書籍




ちょっと旅行記とは違いますが、

ヴェネツィアの宿 (文春文庫)

須賀 敦子 / 文藝春秋


須賀さんのエッセイは、大切に大切に読みたいと思わせる素晴らしい本だと思いますです。

自分の前世探しの旅に出るノンフィクションです。

デジデリオラビリンス―1464・フィレンツェの遺言

森下 典子 / 集英社




最後に賛否両論だけど、個人的にはとても好きだった

ベイビーパッカーでいこう!―赤ん坊とザック担いでスペインの旅

おぐに あやこ / 日本評論社




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by x7nanax | 2013-10-04 22:31 | 夫人の本棚 | Trackback | Comments(2)

フィデルマシリーズ『幼き子らよ、我がもとへ』

上下巻とも読み終え、活字中毒の私は次なる本へシフト。

(裁判劇シーンは3作中、一番これがおもしろかったです。
しかし、精神性の高い賢者と、森の野人みたいな人、
さらにはキリスト教初期<聖職者結婚OK>の修道士と
さまざまな価値観が混在していて、すごい世界です)



今、平行して3冊読んでおりますが、

図書館から借りてきて、

ちょっとずつ読んでいる教養?本がコレです。
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 ▲激安チェーン店・今日のテーブル

とんぼの本フランス ロマネスクを巡る旅

中村 好文 / 新潮社


とんぼの本は、

写真が多くて真面目過ぎず、気軽に読めるけど、

ちょっとマニアックなテーマを取り上げているので

好奇心を程よく満たしてくれて、お気に入りです。

パリで行った中世美術館で

中世美術に興味を持ち、

さらには、超絶面白い小説『大聖堂』を愛読していたこともあり、

大聖堂 (上) (SB文庫)

ケン・フォレット / ソフトバンク クリエイティブ

スコア:


教会建築には、ちょっと興味があったんですよね。

素朴で積み木を重ねたような立ち姿と

狙っているとしか思えない

「ちびまるこちゃん」の登場人物によく似た、彫刻や絵画など
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ロマネスク様式はなんだか人間臭くて、ゴシックよりも好みかもしれないと思い

その魅力を探ってみたいと思います。

著者が描いたイラストや

紀行っぽい文章、手紙っぽい文章などのカジュアルな文体に

たっぷり込められた著者(2名)の

偏愛的なロマネスク論もイキイキとして楽しげです。

自分にとって小説以外の本で面白い本は、

著者ならではの主観が入っていることなので。
(と偉そうに言ってみる☆)

読んでいただき、ありがとうございます。
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by x7nanax | 2013-09-17 19:04 | 夫人の本棚 | Trackback | Comments(4)