フィレンツェ旅行記7/ウフィッツィ美術館でそれは禁句!
2015年 02月 04日【2日目(12/23)その2】
◆ウフィッツィ美術館
◆ 街の散策(ドゥオモなど)
普通ならば旅のハイライトともいうべき
ご存知ウフィッツィ美術館見学が
なんと実質観光1日目のしょっぱなに登場!
スーパーでの買い物満喫しすぎて
アパートを出たのは予約時間の10分前をすぎている!
ひーっ、いそげ!
我々の観光スポットへの出勤お散歩コースは贅沢にもヴェッキオ橋↓も通ります
記念すべき最初の通過タイムなのに、
我々は競歩で行かねばならない!
この橋には宝石店ばかりズラリとならんでいるが、
なぜか赤子の頃から金目の物には目がないまるおが
ショーウインドウの前でいちいち立ち止まり、金額をチェックする……(汗
「こりゃ、いそげー」
で、
ウフィッツィ美術館といえば
フィレンツェの、そしてルネサンスの代名詞の一つと
いっても過言ではない場所(ですよね?)
ボッティチェリに、レオナルド・ダ・ヴィンチ、
ミケランジェロ、ラファエロ、カラヴァッジョ……
めくるめく天才作品のオンパレードですよ!
酔いそう。
しかし、我々には試練の場でもあるのです。
やはり小2くらいの子どもにとっては
よほど、美術好きな素敵ファミリーとか
生まれつきのセンスの持ち主とかじゃないと
退屈なものではなかろうか…
あれ、うちだけ?私だけ?
いかにまるおが、おかしな行動をせず、
美術館時間を辛抱してくれるか…
そんな戦いが私を待っているのだ……ゴーン
ウフィッツィ美術館はかなり混み、
予約がよいとネットで見ていたので、
アパート予約の時に、美術館の予約もしていただきました☆
10:30ギリギリに到着し、
3番窓口へ。
ボンジョールノッ!
メモ帳に予約番号を書いて渡しまして
支払い(予約料かかりますよん)を済ませ、
いざ入場っ
(この日は予約なしの列、それほど混んでませんな)
さて、先ほどまるおの心配ばかりしておりましたが、
実は、もともと絵とか彫刻をみても
良し悪しがわからなかった自分……。
(ちなみに、実はここ、二度目なんです。NO記憶)
それが、
本だったりイタリア旅行や美術のブログだったり、
いろんな人の見方を知るうち、
それがマニアックでちょっとオタクな(すみません!)、
つまり愛にあふれた独特な見方であるほど
刺激を受け、興味がムクムクと湧いてきて、
美術観察がすごく楽しみになったのです。
例えばこんな↓
敬愛する塩野七生先生は、知識でなく感性で向き合ってこそ
絵から伝わるものがあると書かれていたような気がするが、
絵に対する感性に自信のない自分には
やはりある程度、当時のことや絵の背景、キリスト教のこと、
こんな視点で見ると面白いよってことが
わかった方がよっぽと楽しめた気がします。
(先生、逆らってごめんなさい…。って、弟子でもなんでもないけど)
このルネサンスのアイコン的作品↓
ボッティチェリの
「ヴィーナス誕生」と「プリマヴェーラ」。
やはり、まずはこの2大作品を探し、吸い込まれるように
向かってしまうのです。
ボッティチェリの絵、好きです。
顔が好みです!
女性と少年がかわいくて優美!
(なんかやわらかいイメージ)
そして、芸術新潮で読んだ次の文にグッときており、
ボッティチェリに対して、よりいっそう愛着が。
彼はまず何よりも、「フィレンツェの画家」であった。ヴィンチ村出身のレオナルドも、ウルビーノ人ラファエロも、フィレンツェで学んだとはいえ、長じて彼らが制作の拠点としたのはこの町ではなく、また彼らがフィレンツェに残した作品も必ずしも多くはない。対して生粋のフィレンツェっこであったボッティチェリは、ただ一度ローマに赴いて仕事をしたことを除けば、終生この町およびその近郊で活動し続けた
地元で頑張ったのね!
ところが、
私が感慨に浸ってるその横で
まるおが叫びました!
「あ、サイゼリア!」
私は思わず周囲を見渡し、日本人がいないか確認っ
は、はずかしい…
我が家近くのサイゼリアには、この絵のレプリカが飾ってあります。
サイゼリアは大好きですが、
この本物を前に、なんか気まずい気分(笑
おほほほほ…
ということで、
退散。
そそくさとお部屋を出て、
まるおはこんな感じ↓
この贅沢空間でゴロンしてます
(天井の装飾とかじっくり見えそうで、ある意味羨ましい。)
実は、私ウフィッツィで大好きだったのが
この空間(回廊)です。
モノクロームの床、古びた木の質感、
なんと言っても「グロテスク模様」という天井がすばらしくて
ずっと見ていても飽きなくて、首が曲がりそうでした。
▲HPより拝借です
絵画より、この雰囲気おほうが好きだったかも……
そして、周囲には同じような様子の各国の子どもたちの姿が…。(安心)
そういえば、塩野先生が向井理さんと共演した
『ルネッサンスとは何であったか』という番組で、
「うちの子が歩き始めたばかりの頃
公園じゃなく、ここでよく散歩させたのよ。」
みたいなことを言っていた。先生、さすがです。。。
よし、自分。我々の楽しみ方はさほど間違ってはいないようだ!!!
(え?)
さて、まるおの限界が来る前に、
カフェ&トイレタイム。
美術館の中にあるバールのカウンターで
「ウンカッフェマキアートとコカコーラ」を購入しました。
わお、初めてのおつかい気分です。
無事、念願のものをいただきます!
カプチーノやカフェラテではなく
カッフェマキアートが飲みたかった!!
(エスプレッソにほんの少しミルクたらしたもの)
ただし、コカコーラ以外、ソフトドリンクの単語を勉強してこなかった……
目の前にはテラス。なんと目の前に迫ったヴェッキオ宮と
ドゥオモの頭が見える!絶景☆
あやうく、白いクロスがかけられたテーブルに
座ろうとしたら、
「ここは駄目よー、パブリックスペースに行ってね」と注意されますた。
そうだ、カウンターで立ち飲み料金と
テラスに座って飲む料金は違うのだった!
サイッコー!!
「よし、まるお、ママとヴェッキオの写真撮って☆」
うふふと、iphone渡しましたらば、
もう、ゲラゲラ笑いながら
しつこいくらいに私を連写!
笑顔を繕う自分→もういいよと話す自分
→カメラ取り返そうとする自分(アップ)→捕まえられず怒る自分
→諦めて、口開けてヴェッキオ見つめる自分。
その数、20枚ほど。
見たら、なんか夢さめた。ゲッソリー
長くなってしまったので
力尽きて、次回へ続く…
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