9月の旅する本5@『時のみぞ知る』上下 ジェフリーアーチャー

時のみぞ知る(上): クリフトン年代記 第1部 (新潮文庫)

ジェフリー アーチャー / 新潮社




最近、縁のある(もちろん読書の中で)
1900年代前半のヨーロッパ。
第二次世界大戦の足音が間近に迫る
イギリスが舞台。
ブリストルという港町です。

湾岸労働者だった父を亡くし、
同じく湾岸労働者である母方の伯父と
コーヒーショップで働く母が支える
貧しい家庭に育つ主人公の少年ハリーが
ある才能をステップに
自らの環境を変えていく
成長物語であり、
出生の秘密、古典的恋愛悲劇、
まさに小説の王道が詰め込まれている内容です。

どこかで見たことあるような物語ですが
次はどうなるんだろーと
気になって止まらず読みました。

これだけ世の中に
さまざまな本がある中で、
ひとくせ、ふたくせあるものがおもしろいと思ってしまいがちですが、
王道作品の気持ちよさというのを味わった気がします。

主人公ハリーは
本人の努力や人間性、聡明さで
チャンスをものにしていくのですが
彼の知らないところで
実はさまざまな人が彼を支えているという背景があります。

そのメインともなる、廃棄された客車に住む老人
オールド・ジャック・ターは、
貧困を理由にいじめられて、
学校を飛び出し逃げ込んできたハリーにいいます。

「賛否両論を秤にかけなくてはならなくなったら、
秤の一方にフィッシャー(いじめっ子)を置き、
もう一方にバリントンとディーキンズ(親友)を置くことだ。
なぜなら、フィッシャーはあっという間もなく取るに足りない存在になって
消えてしまい、バリントンとディーキンズは終生の友となって残ってくれるに違いないからだ」

押しつけがましくない、叱咤激励のように
彼はこの物語の最後まで
さりげなく、力強くハリーを支えます。

ハリーの母や教師たち、そして友人、
とにかく善意や愛情がたっぷり溢れていて、
清々しいです。
自分の善の部分が反応しているのかしら。
(我が稀少なる善パーツッ!
ブラックモードになると
怪談とか見まくってしまいます。)

そしてハリー自身も清々しい。
頭がいいというよりも
人間として賢いというか。


ただしかし
この物語、思いっきり
「次へ続く」感じで終わっております。

サブタイトルに
『クリフトン年代記第一部』とありますから
少なくとも第三部くらいにはなりそうな予感。

次のが出るのって、遠い未来だよね~
やなパターンだな
と思っていたら、
第二部が本屋に平置きされてましたので
買っちゃいましたー!

死もまた我等なり(上): クリフトン年代記 第2部 (新潮文庫)

ジェフリー アーチャー / 新潮社



このまま王道で行くのか、
裏切られるのか、
どうか飽きさせないで
引っ張っていってもらいたいです~

しかし
王道の感想って難しい。
(率直に言うと、
面白く、気持ちよく読んだ。
でも、感銘を受けるほどではなかった。
以上001.gif

*****
9月中に読んだのはこの本が最後。
小説やら、紀行&教養本やら、
忙しいといいながら、けっこう読みましたね。
(だいたいお風呂か移動中)

改めて
「9月の旅する本」と題してますが、
自分にとって、本は脳内トリップで、
行きたい時代、行きたい場所のものを
手に取ることが多いです。

10月は仕事の年末進行が始まって
バタバタしておりまして、、、
あまり読めなそうだな。
いっぱい読みたいのがあるのにな。




読んでいただきありがとうございます058.gif
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Commented by hogecyan at 2013-10-08 22:15
お仕事、お疲れ様です。。。
年末。。。もうそんな声を聴く時期になったのですね、、、
Commented by x7nanax at 2013-10-08 22:32
Keitoさま、ありがとうございます☆
夏が終わると、いっきに時間の流れが加速するような気がします…
忙しいほど、違うことをしたくなってしまいます^^;
by x7nanax | 2013-10-08 21:34 | 夫人の本棚 | Trackback | Comments(2)